文体模写

10月9日
朝、目が覚めると身体中がギシギシと軋むような感覚がある。
年中、飲み明かしてたりすると昨日の酒が残っているのやら、身体にガタが来てるのやら、はたと分からない。
ゆらゆらと布団を抜け出して、洗面台で顔を洗おうとして驚いた。鏡に写った我が顔の呆れるくらいのデキワルぶり。無精髭が生えかけて、目の下には隈が出来て、髪の毛は跳ね放題。さすがにこれではパチ屋に行くにも失礼千万。肩こり対策もあって、朝から風呂に浸かっていく。
そうこうしてる間に、時計は9時半を回っている。慌てて家を飛び出す。

X店に着いたのが10時過ぎ。すでに打ちはじめている人がいる中で釘を見ていく。本命の332番台は据え置き。すかさずタバコを置く。対向の335番は336番の客と話している客が邪魔で、釘が見れない。まあいい。自分はこの店ではまだ新参者と心得ている。本命を確保できているので十分。

332番、食い付きはちょっと遅めで3500円目。ヘソの3ナキがモノになってくれての16R。そして次がド連チャンの2ナキ目、右から拾われた玉がV。威風堂々の軍艦マーチが流れて16Rの連チャン。してやったりの気分。その後も8Rを挟んで16R、16Rで本日二度目の軍艦マーチで3000個の予定終了。流れはまだまだこちらにあるようで、次も16Rで軍艦マーチ。食い付きこそウダウダであったが、ボロボロに出ている。その勢いのまま二度目の予定終了で6000個。
ここからが本当の勝負。前回は6000個の所に住む鬼に痛めつけられて、バネがお話にならない状態に陥って、大幅に出玉を減らしての退散と相成った。今日は如何と思っていたら、案の定、鬼に捕まってしまう。500個落ちほどで5Rが掛かるが、これはスランプ中の冷やかし。「この程度では許さぬ」と鬼が言っている。怒髪を立てて打ち込むこと2500個。ようやく16Rを引き当てる。

8Rと5Rが続き、少し足踏みしたものの16Rを引いて再び6000個のライン。このまま鬼が眠っていることを願うが、そうは問屋が卸さない。

114回ナキの大ハマリ。
よほど、ぶん投げてマンシュウ越えを確保して帰ろうかと思った。しかし、このところ台に恵まれず、まともなパチンコになっていないので、今日こそはきっちり打ち切っての勝利を掴みたい。これはパチプロとしての意地だ。
自分の手の計算では、ピッタシ1250個落ちで16R。そしてド連チャンで16R。これで鬼から逃げ仰せたようにおもっていた。前半に16Rが固まって来たせいか、掛かれど掛かれど5Rと8Rばかり。大きくへこむこともないが、亀の歩みの如き出玉。懸念のバネも良好なままなので、ひたすら耐えて打つも夜8時でギブアップ。

ブツをゼニに替えて、脱兎の如くX店を後にする。

明日の下調べの為に、旧ホームへ。
合成1/120のジャグに3k入れるもケも無し。失意のまま退店。

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